フリーターと無職の違いとは何でしょうか?
フリーターでも「無職と混同」されて悩んでいる人も多いでしょう。
フリーターと無職はまったく違うのに…。
このように、悔しい思いをされているかもしれません。
普通に考えれば、フリーターでもアルバイトをして働いているので、無職にはなりません。
にもかかわらず、フリーターは無職と混同されることが多いです。
フリーターが世間から無職のように思われてしまうのは何故でしょうか?
それは、「正社員またはそれ以上の社会的評価を受けられる職業」以外は、立派な社会人として認めない、という日本社会の風潮が根底にあると思います。
なので、フリーターという「就労期間も社会的身分も保証されない」状況は、いわゆる「日本人としての正しい在り方」に反するので、いくら働いているとは言っても、正しい社会人とは認められません。
結果、社会人を分類するにあたって、「正社員その他きちんとした大人ではない人々」のグループに入れられてしまうのです。
働いている人の多くは「正社員」こそが職に就いていると思っています。
正社員として働いている方のほとんどは、「正社員以外の働き方はきちんと働いているとは言えない」と考えているのです。
フリーターというのは、いつでも就いた仕事を辞めることができる、辞めたらまた適当に仕事を探して適当に働いて、合わなかったら辞めればいい…。
そういう人が多いと思っているのでしょう。
責任のない立場で働いているというのが、フリーターも無職と同じように見られてしまう、一番大きな要因だと思います。
では、フリーターが無職と混同されないためには一体どうすれば良いのでしょうか?
今回は「フリーターと無職の違い」と、フリーターが無職と混同されないための対策を紹介していきます。
フリーターと無職の違いとは?
フリーターは正社員として就職せず、アルバイトで生計を立てていく働き方を選んだ人です。
一方、無職はまったく働くことをせず、親などから金銭的援助を受けて生活をしている人です。
定義としての大きな違いは、フリーターは何であれ就労しているのに対して、無職は就労自体をしていないということにあります。
それぞれに対する社会的な評価は同じような感じで扱われることもありますが、やはり、働いているかいないか、には大きな違いがあると思います。
私には両方経験があるのですが、フリーターは意外に働き者です。
下手をすると週40時間以上働いている人もいます。
少ししか働かない人もいて、正直フリーターでも差が激しいですね。
無職は働かないのですが、別に怠け者な訳ではない人も多くいます。
無職状態にはなっているが、求人情報などをチェックし、ハローワークにもしっかり通っている人。
しかし、こちらも人によって様々で、何もしていない無職もいます。
無職とフリーターでは、社会的な身分が違います。
というのも、フリーターは正社員や派遣社員ほどではないにしろ責任をもった仕事をしており、社会に貢献しているからです。
無職よりかは社会的に信頼されやすいでしょう。
ただ、日本の社会では「正社員でなければ社会人ではない」という風潮があります。
そのため、フリーターも無職も「社会人ではない」と、同じような扱いをされてしまうのです。
フリーターが無職と同じように思われてしまう4つの理由
フリーターは働いているのにもかかわらず、なぜ無職のような扱いを受けるのでしょうか?
なぜフリーターは無職と同じように見られてしまうのか、ここではその理由をみていきましょう。
フリーターが無職と同じように思われる理由1.世間からのイメージ
フリーターが無職と同じように扱われるのは、世間からのイメージでしょう。
世間が持っているイメージは怖いです。
時に問答無用で自分の願望あるいは偏見を押しつけてきます。
深い意味はないのだとは思いますが、世間は楽そうなにしている人が嫌いです。
フリーターは、楽に見えるときが多いということ。
世間は半端者が嫌いで、分かりやすいものが好きです。
そのため、フリーターのことをあまり深く理解しようとしません。
無職も半端者、フリーターも半端者。
ということで、フリーターと無職と同じように扱うのではないかと思います。
世界は多様性に満ちていますが、世間は結構不器用です。
フリーターが無職と同じように思われる理由2.仕事に対して「責任」がないから
フリーターが無職扱いされるのは、やはり仕事に対して「責任」がない、ということではないでしょうか?
私も元フリーターなのですが、やはり「アルバイト」という括りの中で仕事をする以上、「責任」のつきまとう仕事は与えられません。
これは能力の有無にかかわらずです。
正社員として働くということは、雇い主の会社に尽くす覚悟が必要になります。
アルバイトにはそれが必要ありません。
嫌になったら簡単に辞めることもできます。
正社員として働く方は、アルバイトの方に対して「仕事に対する責任・覚悟が必要ない」という認識をもたれている方は多いはずです。
そうなると、「生半可な気持ちで生きているいい加減な人」という印象が付いてしまうのでしょう。
そのあたりの拡大解釈で、「フリーターも無責任な無職の人間と同じ」という認識が生まれているのです。
フリーターが無職と同じように思われる理由3.日本特有の考え方
日本の考え方が正社員でないと、まともに働いていないという考え方だからでしょう。
働いている内容が、「責任のない誰にでもできる仕事内容」という印象を持っています。
言葉自体も”非正規”というくらいですから、一人前と認められる仕事ではないのかもしれません。
しかも年齢を重ねるごとに、フリーターだとどんどん「社会不適合者」という目線で見られてきます。
たとえ自分がどんだけ仕事に誇りを持っていようと、所詮はフリーター。
このような考え方で片付けられてしまう…そういう日本の考え方だから、「無職とフリーターは紙一重である」と思われるのです。
フリーターが無職と同じように思われる理由4.「フリーター」という言葉の響き
「フリーター」という言葉の響きも原因でしょう。
無職は別名プー太郎ともいわれますが、フリーターにもその俗称が使われることがあります。
「フリーター?要はプー太郎ってことだろ?」
と思われているのですね。
どこへ行く当てもなく、フラフラとあやふやな人生を送っているようなイメージです。
フリーターは自分の持ち場・職場を通じて仕事に取り組み、収入を得ているのに、正社員と異なることから、中には無職と同等に見られてしまうことがあります。
また、フリーターには正社員と違って、社会保険などの保障がなく、生活が不安定に見られ、無職のような扱いになってしまうのです。
日本においては、正社員の社会的な身分や信用がとても安定しています。
戦後の高度成長期には仕事といえば正社員であることが当たり前であったため、正社員ではない社会的に不安定なフリーターは、無職と同じくくりなのです。
フリーターが無職と混同されないため6つの対処法
フリーターが無職と混同されないためにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、フリーターが無職と混同されないための対処法をみていきましょう。
フリーターが無職と混同されないための対処法1.働いてることをアピールをする
働いてることをアピールをすることが一番です。
働きそして消費する。
税金や支払いなどをちゃんと払う。
最低限のことかもしれませんがこれができていないと、無職の人と同じ扱いにされても仕方がなくなります。
「フリーターでもきちんと生きている」その点を見せるのが良いでしょう。
「お金を持ってる」アピールも良いかもしれません。
世間は一人一人の都合等考えてくれませんから、混同されたくなければ有効な行動を取るべきです。
もしも親元で暮らしていたら、お金を家に入れると周りからの見る目が違うと思います。
世間が無職扱いするのは必ずしも意地悪ばかりではありません。
フリーターの人を一人前の正社員に育てようという優しさも多分に含んでいるということを、忘れないでください。
フリーターが無職と混同されないための対処法2.甘えた考えは捨てること
フリーターなら、「嫌なことがあったらいつでも仕事を辞めて、また新しい仕事を探せば良い」と言う、甘えた考えは捨てましょう。
フリーターとは言え、働いていることに変わりはありません。
自分の仕事に誇りを持ち、長く続けるつもりでやらなければならないと思います。
フリーターは時間が自由に取れるからと、あまり働かないのも良くないでしょう。
フリーターでも仕事に就いている時間が長く、他者にみとめられれば、無職だとは思われないのではないでしょうか。
「なぜ、フリーターという働き方を選択したのか」、明確な理由があると良いですね。
例えば、「何か資格を取るために勉強をする時間も十分に取りたい」とか、「どうしても希望している職があり、その願いが叶わずダメだったが、また挑戦したいから」などです。
ただ甘えた考えのみでフリーターをしているのではないのであれば、無職扱いはされないと思います。
フリーターが無職と混同されないための対処法3.「なぜフリーターなのか」を理解してもらう
まわりに対して、「なぜフリーターという立場でいるのか」、という理由を理解してもらうことが大事でしょう。
無職扱いされるということは、一人前の社会人だと認められていないということです。
「なぜ、あえてこの状況を選んでいるのか」を伝える努力をすれば、認められていくのではないかと思います。
例えば、公務員試験の勉強に励んでいるなど。
「逃げ」ているのではなく、将来に向かって準備しているのだ、と理解してもらえるよう発信しましょう。
そうすれば、無職と混同されることは薄れてきます。
フリーターが無職と混同されないための対処法4.就職活動を地道に続けて行くこと
たとえ単なるフリーターだとしても、無職の人とは比べものにならない経験や知識を得ている人も多いです。
少しでも自分のスキルアップにつながる勉強をしたり仕事現場について詳しく知ったりすることで、それらによってフリーターと無職をある程度差別化できます。
そうしてバイトリーダーなど、フリーターの中でも上の方の役職を得られれば、多少はイメージがよくなるでしょう。
また、フリーターをしながらでも就職活動を地道に続けて行くことです。
パートやアルバイトから正社員を目指せるシステムもあります。
そのような制度があれば、そこから正社員を目指しましょう。
フリーターが無職と混同されないための対処法5.自分に自信をもつ
フリーターは、れっきとした仕事があり、収入があります。
例え、それが不安定なものであっても、職場を掛け持ちすることで違う経験や技術を身につけることができるので、それらを活かすことで無職と混同されないと思います。
また、職場によっては、フリーターから正社員に昇格するシステムを導入している場合もあります。
仕事を通じて得られたノウハウ・スキルなどによって、時には正社員顔負けの働きをすることもできるので、フリーターは自分に自信をもって頑張りましょう。
フリーターが無職扱いされるというのは、フリーター側の問題ではなく、無職扱いする側の問題もあるのです。
フリーターであっても、自分のされている事に夢や希望、自信と責任、覚悟をもって胸を張って堂々としてください。
フリーターが無職と混同されないための対処法6.正社員になるのが一番の解決策
フリーターをやられている方々には、それぞれの事情があるはずです。
しかし、フリーターは責任ある仕事をしていません。
厚生年金などの国が定めているものを納めていないことは社会的には認められづらいかと思います。
残念ながら、「フリーター=無職のようなもの」と世間的には思われています。
個々に対しての評価を下してくれるのは、その人物のことを知る身近な人間だけです。
世間からの認識や評価というのは、どうしても「一括り」になります。
身も蓋もない答えではありますが、早く就職すること、しか答えはないでしょうか。
肩書というのは大切です。
いくら当人が気張ったところで、世間の「フリーター」「アルバイト」に対する意識はそうそう変わるものではありません。
そのため、やはり正社員になるのが一番の解決策になるでしょう。
フリーターから脱出して正社員になるために大切な3つのこと
フリーターから脱出して正社員になるために最も大切なことは何でしょうか?
ここで詳しくみていきましょう。
フリーターから正社員になるために大切なこと1.自立して生きていくこと
社会人として、一人で自立して生きていくのだ、と覚悟をすることです。
言い訳をしないで、面倒から逃げないで、気持ちを強くもって、前向きに頑張ること、が1番でしょう。
いつかは覚悟をしなければいけないのですから、今覚悟を決めてください。
辛いこともあるでしょうが、いかに傷つかず、ダメージを受けずに脱出するかの方法をあらゆる手段を使って情報収集し、チャレンジを続けること。
作戦をしっかり練って、対策をたて、準備を怠らず行動していくことです。
正社員は多少なりとも専門的な仕事をしていることが多いと思います。
まずは正社員の仕事につながるような専門的なスキル(公務員試験の勉強やプログラミングなど)を身に着けることが最も大切だと思います。
今の時代は色んなことにチャレンジしてみた方が良い時代です。
人材不足が多いのですから、あなたはウエルカムで歓迎される人材になれます。
覚悟を決めてチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
フリーターから正社員になるために大切なこと2.責任感をもつこと
正社員になるためには、やはり責任感が大事でしょう。
フリーターを続けていた理由にもよりますが、一社会人としての責任感を強く持つことが大切だと思います。
フリーターと正社員の違いとして、職務に対する責任感の有無があります。
正社員になるためには、フリーター自身も確固たる信念をもちましょう。
指示・連携をとれるように自立する力、更にそれを発展させて責任感をもつことが重要です。
【社畜】などというネット用語もありますよね。
しかし、会社の歯車にもなれないヤツらがガタガタと抜かすな!と個人的には言いたいです。
会社を動かすのは上の人間ではなくて、下で歯車を回している方々です。
堂々と会社の歯車になる覚悟をもつ!
そして正社員になれたならば、簡単に辞めない覚悟をすることです。
労働は辛くて苦しいものだと思います。
だからこそ賃金が得られるのだと考えます。
自分に合った仕事または会社なのかは、しばらく働いてみなければわかりません。
まずは、自分が何をやりたいのか、どんな仕事に就きたいのか、明確なビジョンを描きましょう。
そして、その仕事を長く続けたいとという意思を持ちましょう。
自分を甘やかすのをやめましょう。
フリーターから正社員になるために大切なこと3.フリーターには「意思」が必要
フリーターには「意思」が必要です。
“気合い”と言い換えても良いのかもしれません。
「何としてでも正社員になってやる、誰にも何も言わせない」など。
自分がこれから達成する事に対する執着が必要です。
その点がきっちり定まっていれば大丈夫でしょう。
時に、言われた仕事だけを淡々とこなし続けている方が「真面目にやっても評価されない」と仰っていることがあります。
それがアルバイトに求められる仕事ですから、当然それ以上の評価には値しません。
経営者側の人間に「欲しい人材」と思わせなければいけないのです。
同じ仕事をしていても、意欲のある人間とそうでない人間とでは、目に見えにくい部分で少しづつ差が出てきます。
正社員として雇用するということは、企業にしてみれば年間数百万円の複数年契約という大きな買い物になるのです。
やはりそれに見合う、もしくはそれ以上の働きを見せる意欲が必要なのではないでしょうか。
やることは決まっています。
情報を集め、どんどん履歴書を送ること。
やりたい仕事かよりも、やっていけそうな職場かを優先した方が良いと思います。
そして面接を受けます。
迷うようなことがあれば、いつでも初心を思い出しましょう。
「何としてでも正社員になってやる、誰にも何も言わせない」ということを…。
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